嫌なことがあると癇癪を起して泣き続けます。

更新日:2022年04月01日(金) 09時00分

質問

嫌なことがあると癇癪を起して泣き続けます。

 

回答

気持ちのコントロールがうまくいかず、大きな声を出して泣いたり暴れたりすることを癇癪と言います。お腹がすいた、眠い等の生理的欲求を表す場合や、注目されたい、嫌なことがある等自分の意志を表すための手段として起こしている場合があります。年齢が低いほど、コミュニケーションの手段が少ないので癇癪を起しやすくなります。

癇癪を止めるために子どもに好きなものを与えるということは大人がやりがちです。その場では落ち着くこともありますが、「泣くと良いことがある」と間違えて学んでしまうため、癇癪を繰り返しおこす原因になってしまいます。癇癪を起してから止めるのは難しいです。起こす前に予防することが大切です。子どもが何か要求したときに、気持ちを代弁したり、ジェスチャーを添えるなど、コミュニケーションの幅を少しずつ広げていきましょう。また、気持ちの切り替えをスムースにするために、事前にやることを伝えておくなど見通しを持たせることも大切です。

それでも癇癪が起きてしまった時には、その時にあれこれ言葉をかけることはせず、安全に注意しながら癇癪が落ち着くまで見守ります。おさまってきたら、「泣き止めたね」「○○しようね」と言葉をかけできたことを褒めてあげ、癇癪をおこさないと良いことがある経験を積んでいけると良いでしょう。